近年、住宅の高気密化などが進むに従って、建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響が指摘され、「シックハウス症候群」と呼ばれています。その症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまです。シックハウス症候群の原因は住宅の高気密化・高断熱化などが進み、化学物質による空気汚染が起こりやすくなっているほか、湿度が高いと細菌、カビ、ダニが繁殖しやすくなります。それだけではなく、一般的な石油ストーブやガスストーブからも一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物などの汚染物質が放出されます。たばこの煙にも有害な化学物質が含まれています。シックハウス症候群は、それらが原因で起こる症状です。
人に与える影響は個人差が大きく、同じ部屋にいるのに、まったく影響を受けない人もいれば、敏感に反応してしまう人もいます。
※厚生労働省HPより抜粋
室内空気質のTVOC暫定目標値を400μg/m3としている。この数値は、国内家屋の室内VOC実態調査の結果から、合理的に達成可能な限り低い範囲で決定した値であり、室内空気質の状態の目安として利用されることが期待される。TVOC暫定目標値は、毒性学的知見から決定したものではなく、含まれる物質の全てに健康影響が懸念されるわけではない。また、個別のVOC指針値とは独立に扱われなければならない。
平成15年7月の建築基準法の改正により、内装仕上げに使用するホルムアルデヒドを放散する建材には、使用面積に応じた制限がかけれれる事になりました。「F」はホルムアルデヒド(formaldehyde)を意味し、その後の「☆」で区分を表しています。「☆」の数が多いほど放散量が少なく、「☆☆☆☆」が最も少ない区分です。
ヤヨイ化学の製品は、ホルムアルデヒドの放散量が最も少なく、使用制限のかからない、F☆☆☆☆に適合した製品となっています。
JISC(日本工業標準調査会)のホームページでJISの内容が確認できます。JISCのホームページからデータベース検索→JIS検索と進み、JIS番号の A 6922を入力して内容をご確認ください。
JISC(日本工業標準調査会)のホームページでJISの内容が確認できます。JISCのホームページからデータベース検索→JIS検索と進み、JIS番号の A 5536を入力して内容をご確認ください。
水・でんぷん・(合成樹脂)・防カビ剤・防腐剤で構成されています。
適度な初期接着力(粘着力)、保水性があり、壁紙を仮接着しながら位置調整ができます。また、木工用ボンド等に比べると接着するまでの時間が遅いため、接着剤を予め塗布することができ、広い面積を作業する時には便利です。
〈1種〉
でん粉を主成分とし、増量剤、安定剤、防腐剤、防かび剤などを配合して製造したもの。
〈2種1号〉
1種の材料のほかに合成樹脂エマルション(1)配合したもので、施工時に希釈して使用するもの。注(1)合成樹脂エマルションとは、例えば、酢酸ビニル樹脂エマルション、エチレン・酢酸ビニル樹脂エマルション、アクリル樹脂エマルションなどをいう。
〈2種2号〉
1種の材料の他に合成樹脂エマルション(1)を配合したもので、施工時に希釈しないで使用するもの
クロス用接着剤やシーラー等、水で希釈して使用する製品への水の混合比率の事。例えば、クロス糊10に対し、水を7加える事を7割希釈と言います。
アイハギとは、糊を付けた「壁紙の裏紙」同士が貼りついてしまう事。アイハギ時間とは、アイハギの現象が起きてしまうまでの時間。
壁装施工では、壁紙に接着剤を塗布してから、壁紙の寸法が安定するまでの時間のことを言います。床施工では、下地に接着剤を塗布後、初期タックが出るまでの待ち時間のことを言います。
壁紙と壁紙の繋ぎ目に壁紙にの収縮により、隙間が出来てしまうこと。
酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤・アクリル樹脂エマルジョン接着剤・ウレタン樹脂溶剤系接着剤・エチレン-酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤・エポキシ樹脂系接着剤・クロロプレンゴム系接着剤等がある。
水の中に樹脂成分が微粒となって分散・浮遊しているもの。
シーラー処理の目的は、下地の補強、及び吸水性の調整です。例えば、砂壁のように脆い下地を固めたり、ケイ酸カルシウム板のように吸水性の激しい下地の吸水性を抑えるために使用します。
接着し難い下地(素材)に対し、接着性を向上させることを目的に行う前処理のことを言います。壁装施工では、非吸水下地に壁紙施工する際、「プラゾールSS」等の合成樹脂エマルションを下地に捨て糊を行いますが、これもプライマー処理の一つです。
水を吸わない下地という意味で、実際、水を掛けても弾いてしまうような下地のこと。
(例)油性ペンキ、プリント合板、金属板など
カビ発生の一番の要因は、水分(湿気)です。その他、以下条件も発カビに影響を与えます。
・温度(20~30℃です特に25℃前後で活発に発生します。)
・汚れ(カビにとって汚れやホコリが大好物です。)
・酸素(カビの菌糸や胞子が素材の表面に生えるには酸素が必要です。菌糸を素材内部に伸ばすのは栄養を得るためです)
壁装施工において、天井・壁面のコーナー(入隅)、ドア枠、窓枠廻りに塗布することで、壁紙の剥がれ防止し、見切り部の美観を美しくします。また、下地の隙間に充填することで空気の流れを止め、汚れの付着を抑えます。
壁紙の剥がれ防止を目的に、コーナー・見切り部の下地(壁紙裏)側にコーキングを行う内コークに対し、壁紙を貼り付けカットした後、表面から主に美観を目的にコーキングを行うことを外コークと言います。
ある材料に柔軟性を与えたり、加工をしやすくするために添加する薬剤のことで、例えば、本来、硬質である塩化ビニル(塩ビ)に可塑剤を加えることで、塩化壁紙や塩ビ床材のような軟質な材料に変わります。
下地の凹凸、段差を補修し、平滑化するために使用します。壁装施工では、石膏ボード等の下地継ぎ目の凹凸・段差補修、ビス頭部の凹部の平滑化のためにパテ処理を行います。
壁装施工用のパテの主成分は、石膏、合成樹脂、無機充填剤などです。主流となっているのは、硬化時間のある石膏系パテです。
パテ塗布後、パテに含まれる水分が下地に吸収されたり蒸発して、パテの体積が目減りしたことをヤセと言います。
塗布したパテの両端をパテのミミと呼びます。ミミ切れ(が良い)とは、塗布したパテの両端が段差にならず滑らかな状態に仕上がるという意味です。
パテ乾燥後にパテヘラやヤスリ(サンドペーパー)を使って平滑にする際の作業性のこと。削りやすい方が、ケレン性が良いとかサンダー性が良いといった言い方をします。
パテの商品名の後に60、120等の数字が明記されているものは、硬化型パテで数字が効果が始まる目安の分数となっています。
下塗りパテ・・・肉ヤセが少ない・塗布性能(肉付け)・サンダー、ケレン性能
上塗り用パテ・・・壁紙との接着性・塗布性能(ミミ切れ)
①硬化型粉末パテ⇒粉体パテを水で混練り後、パテと水が反応(水和)して、一定時間で硬化するパテ。主に石膏系パテを指します。
②乾燥型粉末パテ⇒粉末合成樹脂を配合しており、粉体パテを水で混練り後、乾燥に伴い強度を発現します。
③乾燥型練りパテ⇒合成樹脂エマルションを配合したペーストタイプのパテで、乾燥に伴い強度を発現します。
二水石膏を加熱(120℃~150℃)することで、結晶水全体の3/4が脱水し半水石膏となります。焼石膏とも呼ばれます。水と混練することで水和反応し、二水石膏の針状結晶を析出し凝結します。
製品の設定硬化時間を早めるもの。(例)硬化時間が120分設定となっているものに、硬化促進剤を混ぜてパテを練ることで60分で硬化させることができます。しかし、粉末を混ぜすぎるとパテそのものの強度不足となる場合もありますので、使い方には注意が必要です。
水の中にゴム成分が微粒となって分散・浮遊しているもの(天然ゴムと合成ゴムとがある)。
壁材の保護と壁と床の取り合い部の隙間ふさぎや見切材の役目をしています。
アクリル系接着剤は耐可塑性に優れています。
〈長所〉
・低臭
・低VOC
・接着剤がはみ出ても、拭き取りが容易
・引火性がない。
〈短所〉
・接着剤の乾きが遅い。
・冬場、接着剤の乾きが遅い。
〈長所〉
・気温が低くても接着剤の乾きが早い。
〈短所〉
・溶剤特有の刺激臭がある。
・引火性がある。(危険物)
・夏場、接着剤の乾きが早すぎる。
・はみ出して固まってしまった場合には、拭き取りが難しい。